糖尿病といえば、甘いものが大好きで、肥満気味の人がなる病気というイメージですが、それは確かにその通りです。
肥満気味の人、太っている人といえば、糖尿病と同時にかかりやすいのが、メタボリック症候群です。
東大の研究では、メタボリック症候群の人とそうでない人を比べると糖尿病のリスクがメタボリック症候群の人のほうが圧倒的に高く、およそ5倍も確率が高いとされちます。

実際に、メタボリック症候群と糖尿病を同時に患う方もいます。
以前から指摘されているこの二つの関係ですが、ここでより詳しくご紹介していきます。
もし心当たりがあるなら、すぐにでも治療、改善していきましょう。

メタボリック症候群になる原因

まず、メタボリック症候群についてです。
メタボリック症候群とは、内臓脂肪が蓄積されて発症します。
内臓脂肪は脂質や糖質を大量に摂取してたまるうえ、運動量が少ないと燃焼していかずにどんどんたまっていきます。
これでは、消費と摂取のバランスが崩れ、中性脂肪のコントロールが効かなくなります。

そしてもう一つ、脂肪肝というものがあります。
脂肪肝は脂肪酸やブドウ糖が中性脂肪になり、肝臓にこびりつくように蓄積して太りやすくなるというものです。
本来なら脂肪酸もブドウ糖も体を動かすエネルギーになり、摂取した分は燃焼されていきますが、これも摂取量と消費量のバランスが崩れることで、うまく消費できなくなり、中性脂肪となるのです。

メタボリック症候群と脂肪肝は、どちらも脂肪というものが体に蓄積される状態ですので、とても似ており、大きなつながりがあります。

糖尿病患者はメタボリック症候群も併発していることが多い

メタボリック症候群とは、具体的にはBMIと中性脂肪の値が高く、高血圧、高血糖で、HDLの値が低いというものです。
もしこれらすべてに該当すると、メタボリック症候群と同時に、糖尿病にかかるリスクが通常の体系の方と比べて130倍にまで跳ね上がります。
実際、糖尿病治療を受けているかたの3割強はメタボリック症候群も併発しています。

糖尿病はなぜ発症するのか

糖尿病には、インスリンという成分が深くかかわっています。
インスリンとは体内で血糖値を下げるホルモンの一種で、血糖値の主成分となるブドウ糖のコントロールをすることで、血糖値を正常に保つ働きがあります。
インスリンの働きが悪いと、糖尿病へとつながります。
インスリンの抵抗性が高くなるとか、インスリンの分泌量が少なくなるという異変が、糖尿病の引き金となるのです。

メタボリック症候群を防ぐホルモン、アディポネクチン

メタボリック症候群は、脂肪の蓄積が主な原因で発症しますが、メタボリック症候群を防ぐのに役立つホルモンが、アディポネクチンというホルモンです。
アディポネクチンは脂肪細胞から分泌される生理活性物質、サイトカインに含まれるホルモンで、血糖や中性脂肪を下げるという働きがあります。
標準体型の方は、このアディポネクチンの働きによって血糖や中性脂肪を高めすぎず、ためすぎないようにコントロールできているのです。
しかし、余分な内臓脂肪が蓄積されていくと、徐々にアディポネクチンの量が減り、メタボリック症候群となります。

メタボリック症候群の対策

メタボリック症候群の対策は、やはり脂肪を燃やすことにつきます。
激しい運動ではなくとも、日常にちょっとした動きを取り入れるだけでも、大幅に改善されますので、是非取り入れてみてください。
ここで、おすすめのストレッチをいくつかご紹介いたします。

軽いスクワット

蓄積した脂肪を燃焼させるためには、およそ30分以上の有酸素運動が必要とされています。
しかし、30分という時間は意外にも長く、運動する習慣がないという方は、毎日続けるのは難しいかもしれません。
そこでおすすめなのが、1日にトータルで30分の時間をとるというものです。

何回かに分けて、一定の効果を得られる動きは、スクワットです。
スクワットは膝の曲げ伸ばしをするという運動で、特に走ったり、横になったりという動きは必要ありません。
さらに、太ももの筋肉は体の筋肉の中で一番大きな筋肉ですので、ここを刺激し、鍛えられるスクワットは、体の代謝を上げるのにも非常に役立つ運動です。
コツとしては、呼吸を止めたりせずに、ゆっくりと行うことと、背筋を伸ばして正しい姿勢でしっかりとやることです。

最初は無理ない回数で、1回につき10回から15回スクワットをしてください。
1回15分で1日2回が理想ですが、難しい場合はもっと小分けにしても大丈夫です。
継続して刺激を与えることが大切ですので、毎日続けてみてください。

水を多く飲む

水分は過剰に摂取した塩分などを老廃物として排出することを促せる成分です。
反対に水分がすくないと、便や尿としても排出されにくくなり、ただたまっていく一方です。
もし水分をとるのが少ないと感じられるのであれば、是非意識して多めに水を飲んでみてください。
1日に飲む水の量は、およそ2リットルが推奨されています。
朝起きて500ml、お昼の前に500ml、夕食の前に500mlと区切って、残りの500mlは空いた時間でこまめにとるようにすると、無理なく2リットルの水を飲めます。
逆に一回で大量の水を飲むのは、あまり意味がないうえに体に逆効果ですので、やめてください。