痛風改善の食事とは、一般的には脂質やカロリーを抑えたもので、アルコールの量を控えることなどが筆頭に上がると思います。
中でも有名なのが、ビールに大量に含まれる「プリン体」の量です。
プリン体〇〇%カット、などとうたうビールや発泡酒がたくさん販売されましたが、実はそれは痛風にはほとんど効果がありません。

なぜなら、体内に存在するプリン体の大半は、体内で自然に作られるためです。
外から摂取しても特に影響はなく、変わらないのです。

痛風というものは、症状こそつらいですが、ほかの病に比べるとそれほど恐ろしいものではなく、死のリスクもほぼありません。
しかし、合併症は虚血性心疾患や脳血管障害などで、合併症による死亡リスクは十分存在します。

プリン体の制限ではなくとも、痛風の改善に役立つ食事のポイントはいくつかありますので、今回はそれについて簡単にですがまとめていきます。

プリン体の厳しい制限は不要

まずは前項でも触れましたが、プリン体についてです。
体内にあるプリン体のうち、食事によって摂取される量はわずか2割ほどとされており、特にプリン体に気を付ける食事は、一昔前に比べるとほぼ必要なくなりました。

ただし、プリン体の多い食品を継続して摂取するのは避けてください。
そもそもプリン体の多い食品とは、ビールや魚卵などのような、痛風を悪化させやすいプリン体以外の要素もたくさん含んでいることが多いですので、それらの量を控えることが重要です。

バランスよく、様々な食材を食べることが一番ベストです。
これによって痛風改善とともに、危険な合併症予防にも大いにつながります。

アルカリ性食品で尿酸を出す

痛風には尿酸値が大きくかかわってきます。
この尿酸をきちんと排出するために必要なのが、アルカリ性の食品です。
尿酸のおよそ7割は、文字通り尿から排泄されます。

尿が酸性に傾くと、尿酸が尿の中に溶けにくくなり、排出されにくくなります。
尿をアルカリ性に近づけることで、尿酸が溶けるスペースが生まれ、十分に排出されていきます。

もちろん、お水をとるというのも非常におすすめです。
通常、健康な人の1日当たりの尿の量はおよそ1リットルから1.5リットルとされています。
その中で尿酸が十分に溶けている計算ですので、尿酸が溶けだしにくい痛風の方であれば、もっと大量の尿を出すことで、尿酸の排出量が適正となります。

具体的には2リットルほどとされています。
あくまでも目安ですが、お水を飲むことで尿が生まれますので、尿をしっかりと出すためにも水分補給をこまめにやるのがおすすめです。

適正のエネルギー量を理解し、摂取量を決める

痛風患者の大多数は、肥満傾向にあります。
つまり、尿酸値の上昇に肥満が影響しやすいということです。
自分が一日に必要なエネルギーの量を把握して、摂取するカロリー量を控えるとか、一定にするというのも、改善のポイントになります。

栄養バランスを考えた、正しい食事リズムが必須

食品に含まれる栄養素は、どれも体に欠かせないもので、ほぼすべてが何らかの作用をします。
例えばほかの栄養素の吸収を助けたり、結合することで違う働きをする物質になったりと、様々あります。
油分はエネルギーになりますが、とりすぎれば脂肪に変化してたまるように、ほとんどに意味があります。
偏りがあれば、それだけ偏った働きになり、十分にいきわたらないところが出るなど、体にとって悪い影響が与えられます。

決してお酒を飲みすぎない

何度か述べましたが、ビールにはプリン体が含まれていますが、それほど厳しく制限する必要はありません。
しかし、アルコールそのものはしっかりと量を制限しなければ、痛風は改善されません。
それはアルコールが、尿酸値を上げる働きを持つためです。

アルコールにはプリン体の吸収を促し、尿酸の排泄を抑えるという働きがあります。
プリン体の吸収はもとより、痛風の原因ともいえる尿酸を排出させないという働きがあるため、アルコールの摂取量が多いと、その分治りにくくなるということに直結します。
プリン体の数字にこだわらずに、アルコールそのものの量を控え、制限することが、痛風改善の大きなポイントになります。

決められた薬をきちんと飲み続ける

痛風と診断され、専用の薬を飲み始めたとき、同時に「薬を飲んでいるから食事はある程度適当でもいい」と思われる方が後を絶ちません。
反対に、食事制限しているから薬はいらないとして、薬物療法を勝手にやめるという方もいます。
痛風の治療は薬物療法がメインで、尿酸値をコントロールすることが主な目的ですが、十分に完治させ、再発しなくなるまでは、薬物療法も食事療法もきちんと継続させてください。

ただ痛みが出るだけならともかく、恐ろしい合併症を引き起こす可能性がありますので、治るまでは必ず続けるようにしてください。